※この記事の内容は2023年8月のものです。
1995年にユネスコの世界遺産に登録された白川郷。100棟余りの合掌造りが立ち並び、その地に根差した暮らしが今も営まれています。四季折々に訪れて日本の原風景に触れたい、心のふるさとと言える場所ですね。
冬に行ったときは、雪を載せた合掌造りがきれいでかわいくて、おとぎ話のような世界観だなぁと思いました。そして今度は夏の青々とした水田の中の合掌造りを見たいと思い、夏休みの最後に行ってきました。
今回はアクセスをメインにご紹介します。
名古屋回りと北陸回り、どっちも魅力的
白川郷のある岐阜県の白川村には電車が通っていません。マイカー以外なら、電車の駅から最終的にはバスでアクセスすることになります。東京からだと名古屋経由と富山/金沢経由のどちらかで迷ってしまいますね。今回の旅行では2つのルートで検討しました。
①東京→東海道新幹線で名古屋→濃飛バスで白川郷
②東京→北陸新幹線で富山か金沢→濃飛バスで白川郷
①のルートは、名古屋から「ワイドビューひだ」で高山へ行き、高山で1泊して「濃飛バス」で白川郷へ行くのも魅力的だと思います。
また②のルートは、東京から北陸新幹線で富山か金沢へ行き、富山か金沢で1泊して「濃飛バス」で白川郷へ行くのも同じく魅力的ですね。
今回は行ったことのない富山に寄ってみたかったので、②のルートを選びました。
白川郷の合掌民宿に2泊3日の旅です。
行き:東京から北陸新幹線で富山へ
北陸新幹線の「かがやき」は2時間少しで、「はくたか」は3時間弱で富山に着きます。
「かがやき」の停車駅は東京→上野→大宮→長野→富山→金沢。東京から富山は2時間12分ぐらいです。
「はくたか」の停車駅は東京→上野→大宮→軽井沢→佐久平→上田→長野→上越妙高→糸魚川→黒部宇奈月温泉→富山→新高岡→金沢。東京から富山は2時間32分ぐらいです。
東京駅でお弁当を買って9時20分の「かがやき」に乗車。富山には11時31分到着。乗車時間は2時間11分でした。
車内で早めのランチを済ませましたが、せっかくなら富山駅で美味しいもの食べてもよかったなぁ・・
駅を出ると真夏の青空!富山で下車するのは初めてです。日本の中都市代表のような眺めですね。
バスに乗る前に寄ってっみたい「とやマルシェ」
駅の並びにお土産物や食事処が入っている「きときと市場 とやマルシェ」がありました。バスの時間まで少し時間があるので、帰りのための下見しよーっと。
入るといきなりおいしそうなお弁当屋さん。わっぱ飯が有名だそうです。
富山と言えば「白エビ」ですよね。
日本酒もじっくり見始めたらすごい時間かかりそう・・・
富山といえば(2回目)「ブラックラーメン」ですね。
・・と言いつつ実は知らなかった 笑 黒いラーメンって・・醤油を煮詰めたものからスープを作るので黒くなるらしいです。
これは次回の課題にしておこう 笑
そして富山と言えば(3回目)やっぱりホタルイカとお寿司でしょう。
新幹線でお昼を食べちゃって残念・・帰りに寄ることにして気を取り直し、裏口から出てみると・・
おお!私好みのB級的な屋台街ではありませんか!
行き:富山から濃飛バスで白川郷へ
バスに乗り遅れたら大変!駅前のバス停へ急ぎます。12時ちょうどの白川郷行きは②番バス乗り場のようです。日本はどこも表示案内がわかりやすくていい国です 笑
来ました!濃飛(のうひ)バス。何年か前に高山から白川郷まで乗ったのもこれでした。高山に本社があり、正式名称は「濃飛乗合自動車(株)」というそうです。「美濃」の「農」と「飛騨」の「飛」を一文字ずつ取って会社名にしたとのこと。白川郷、穂高、松本あたりの交通を広く担ってくれています。
外観はもちろん、車内も清潔で空調もばっちりで、やっぱり日本ってすごいな~。今年の初めにタイーラオスの長距離バスに乗ったけど、それらの国では長距離バスは移動手段、でも日本では長距離バスに乗ること自体がレジャーになり得るかも、と思うのです。
車窓を楽しみながらと言いたいけれど、途中寝落ちして1時間20分バスに揺られ、到着です。
白川郷バスターミナル着
白川郷発着の公営バス乗り場として2016年にできたそうです。中には観光案内所(バスの乗車券販売所)やトイレ、コインロッカー、待合ベンチ、そしてフリーWifiも完備しています。とにかく外国人が多い~
白川郷からさらに高山や五箇山などへ行きたいときも、本数は少ないけれどバスが出ています。
バックパッカーに欠かせないコインロッカーも完備。いっぱいのときは・・
手荷物預かりがターミナル裏手すぐのところにありました。何と言っても世界遺産、世界中から旅行者が来るので、時期によってはコインロッカーだけでは足りないですよね。
帰り:白川郷から濃飛バスで富山へ
さて合掌民宿に2泊して朝、昼、夜の白川郷を満喫、帰りもこのバスターミナルにきました。
合掌民宿の宿泊記はこちらからご覧ください。↓
帰りもやっぱり濃飛バス^^ 9時20分発のバスはまさかの乗客1人でした・・「1人でも行くんですかねー」と運転手さんに聞いたら、「往復のシャトル便なんで、乗客いなくても行きますよ」と。
そりゃそうだ。
この車内に1人ではちょっと申し訳ない気分・・
朝のバスなのにまた寝落ちして1時間20分、富山に着きました。
「とやマルシェ」 でランチとお買い物
さぁ「きときと市場 とやマルシェ」!行きにしっかり下見しておいたのでスムーズに回れます。
行きにはなかった「おわら風の盆」の展示がありました。今日は8月30日、お祭りは9月1日ー3日なので、もうすぐなんですね。神秘的で美しいお祭りだと聞いているので行ってみたいです。
お土産に「ます寿司」を買います。関東にも進出しており時々デパートやスーパーの催し物で見るブランドはパスして、ここでしか扱ってないものを買いたい、と思ったけれど・・・
種類多すぎ・・。お米の硬さやお酢の味のバランスなど細かく整理して一覧になっていました!分析整理好きの日本人ね。とりあえず店員さんが”売れ筋”といったものを2つ購入。
帰り:富山から北陸新幹線で東京へ
帰りは時間もあるしたくさん停車駅のある「はくたか」に乗車しました。11時21分富山発、13時52分東京着なので2時間31分ですね。行きの「かがやき」より20分長い乗車時間でした。
途中で美しい駅に停車、新幹線を降りてすぐこの景色とは!青くかすむ山の稜線が重なって濃淡になっており、目を奪われました。ここはどこ・・・?
ハイ、「黒部宇奈月温泉」駅でした。次回は来なくちゃ。旅行に行くと、旅先で次に訪れたい場所が雪だるま式に増えるのもまた楽しいですね。
予定通り14時前には東京駅に着き、帰途につきました。
まとめ
関東から公共交通機関で白川郷に行く際、名古屋回りと北陸(富山/金沢)回りがありますが、「東京ー北陸新幹線で富山ーバスで白川郷」の往復の様子をお伝えしました。
どなたかのご参考になれば嬉しいです。
それではよい旅を!