いつか行こうと思いながら時間が経ってしまった高野山の宿坊、やっと行ってきました。
お寺選びから、お世話になった「光明院(こうみょういん)」での体験を紹介します。
宿坊選び
現在高野山で一般人の宿坊を受け入れているお寺はいくつあると思いますか?高野山には現在117のお寺があり、その中の52寺が宿坊を受け入れているそうです。
でも・・52もある宿坊の中から1つを選ぶのは至難の業ですね・・私の希望する条件は、ソロ旅でも気兼ねなく楽しめる、バス停からのアクセスがよい、予算は1泊2食で1万5千円まで、瞑想や朝のお勤めなどお寺の勤行(ごんぎょう)に参加できる、奥の院ナイトツアーに参加できるでした。
最初、高野山の宿坊で検索して出てきたのが超有名な「恵光院(えこういん)」です。アクセスもいいし、きれいなお部屋の写真を見ていいなと思ったのですが、一人用の「コンパクトな和室(6畳)」で、1泊6万円ぐらいでした 汗 この値段は私が行くお盆のころですが。他の季節だとオフシーズンの真冬が最安値で3万2,000円、オンシーズンは7万4,000円でした。
他の方のブログにあった「蓮華定院(れんげじょういん)」もやはりお盆シーズンの1名1泊2食で7~8万円なので、そもそも高野山の宿坊ってこんな価格なのか、と驚いたのでした。
心折れそうだったのですが、何かの記事で「持明院」が1万円代で「一人旅応援プラン」を出していると知りました。さっそく調べたのですが、こちらは満室。
作戦を変えて「高野山宿坊協会」HPの一覧になっているお寺から、規模などを参考にあたりをつけてそれぞれのHPに飛ぶことにしました。
最終的に決めたのは「光明院」

一人旅応援プランこそありませんが、一人旅でもしっぽりくつろげそうな小さめでシンプルな和室があること、最寄りのバス停から徒歩2分であること、お寺の勤行に参加できること、そして何より奥の院ナイトツアーに参加しやすいこと(後述)が決め手になりました。
チェックインは15時~18時、チェックアウトは9時半です。チェックイン前、チェッアウト後に荷物を預かってもらえます。
「宿坊体験基本プラン」瞑想、お写経、護摩行を無料で体験でき、精進料理2食つき、和室6畳で1泊25,000円(税、サービス料込)でした。支払いは現地で現金かクレカです。
(2025年8月時点)
予算はオーバーしましたが、一般の旅館と違って「スペシャルな体験」のお値段と思うと納得です。
行き方
高野山駅前はバスターミナルになっていて、各方面のバス便が充実しています。タクシーもあります。メイン通りを行くバスに20分ぐらい乗って「苅萱堂(かるかやどう)前」で降ります。「光明院」は進行方向の右側にありますので、道を渡ってから路地に入ります。

左側は白い壁が続いて右側は緑豊かな雑木林


あ、光明院あった!でも道が左右に分かれているけど・・・
ここは左の道を進んでください。

坂を上って左を見ると正面入り口がありました。

お茶をいただいて部屋へ
お玄関。外観は撮りそこなったので内側からの写真を載せておきます。


大広間の入口に予定表がありました。分かりやすくていいですね。私が泊まったのは8月のお盆のころだからでしょうか。朝は護摩行(ごまぎょう)が先でその後朝食でした。


若いお坊さんが丁寧に出迎えてくれ、こちらの部屋に案内されました。広い和室にポツンと一人席 笑 何て贅沢な空間でしょう。

お抹茶とお菓子をいただきます。

部屋
お庭を見ながらぴかぴかの廊下を進んで

鯉のいる池を眺めて

階段を上ると

お部屋に到着。

一人で気兼ねなく過ごせるこじんまりした和室です。トイレ、洗面、お風呂は共用です。

窓からは濃い緑が見えて癒されます。

床の間には掛け軸、そして金庫とTVもありました。エアコンもあります 笑

床の間には「吉祥宝来」と呼ばれる、空海さんが中国から持ち帰った技で作られた切り絵が飾られていました。しめ縄の代わりで年中飾るそうです。お店などでも目にしました。

非常灯、ゴミ箱、タオルハンガーと必要なものは揃っています。

クローゼットとハンガーも。

アメニティは浴衣、タオル大小、歯磨きセット。

ポットにはお湯、お茶セットとお菓子があり、旅館と変わりません。

夕食の間にフカフカのお布団を敷くれていました。

写経、護摩木、瞑想体験
一般の旅館とちがい、写経のセットと護摩木(ごまぎ)が部屋に準備されていました。

こちらは護摩木。願い事を一つ書いて明朝の護摩行で燃やしてもらいます。

瞑想は夕食後の19時半からだったのですが、私は奥の院のナイトツアーに参加するので残念ですがこちらは参加できません。
夕食
夕食のときも、若いお坊さんが部屋まで呼びにきてくれました。後をついていくとまた広い和室に案内してもらいました。ポツンと一人席2回目 笑




この他にお代わり自由のご飯のおひつとお茶のセットがありました。精進料理の夕食は好みがあると思いますが、私はとてもおいしくいただきました。
量も十分で、夜お腹が空いたら・・とこっそり?お菓子を持ってきたのですが 笑 全部持って帰ることに。
お風呂
入浴は、奥の院ナイトツアーに行く場合、帰ってからでは間に合わないので夕食前に一番風呂をいただきました。

温泉旅館ではないので、お風呂はもちろん温泉ではありません。4-5人がゆったり入れる湯舟と洗い場、独り占めで手足を伸ばしてリラックスしました。
脱衣所にドライヤーもあります。

お風呂上りに飲み物の自販機があるのは助かりますね。

その他の施設
共用の洗面台は必要にして十分。この背後にトイレがあります。どちらもきれいに掃除されていました。ご苦労さまです。

廊下を歩くと他の部屋がちらちら見えたのでパシャっと写真を撮りました。普段は都市部に住んでいるので、こんなに広い和室を見たのは久しぶりです。

宿坊体験しつつ「奥の院ナイトツアー」に参加したい人の注意点
光明院の場合は、まず予約する際に「奥の院ナイトツアーに参加したい、不都合がある場合は連絡が欲しい」旨を伝えておきました。
そして夕食は18時から、ナイトツアーの集合が19時なので、集合場所に近い(徒歩3分)ことが決め手となりました。
お風呂は16時から21時で、帰ってからでは間に合わないので夕食前に済ませました。
門限は特になく(でも夜の外出はクマが出るかもしれないのでおススメしないと言われました)、19時半からの瞑想は自由参加、とのことでした。
奥の院ナイトツアーは19時前に恵光院近くに集合するのですが、宿坊によっては食事時間と重なったり門限があって帰りが間に合わなかったりで参加が難しい場合があります。
HPにはっきりと「奥の院ナイトツアーに参加される方はご宿泊いただけません」と書いてあるお寺もありました。
高野山で宿坊体験をしつつ「奥の院ナイトツアー」に参加したい方は、夕食やお風呂の時間との兼ね合い、門限までに戻れるか、夜のお勤めに参加しなくても大丈夫か、などを確認して泊まるお寺を決めた方がいいと思います。
朝のお勤め
朝は6時半だったと思うのですが、言われた時間に大広間へ下りて行くと、渡り廊下の方に案内されました。昨夜書いた護摩木はここでお坊さんにお渡しします。

廊下を渡ってご本堂に入り、まず読経とお焼香(日本人だけ)、その後護摩堂に移動して護摩行を見学させていただきました。
読経は撮影NGだったので写真はありません。護摩行はOKだったのですが、場所を移動してまで撮る雰囲気ではなく、座ったところから時々遠慮がちに撮らせていただきました。


光明院のご本尊は阿弥陀如来とのこと。写真を撮らせていただきました。


護摩焚きの火はこの蓋をしてで消すのでしょうか。木造のお寺の中で火を燃やすのはちょっとヒヤヒヤしますね。まー私が言うことじゃないですが 汗

護摩行は、僭越ですが素人目にとても印象的でした。
僧侶の方がお経を唱えながら願い事が書かれた護摩木を次々と火にくべていきます。
他には香油や五穀などをひしゃくのような物で火の中に入れていきます。
外国人客も多かったのですが、護摩行が終わった後僧侶の方が英語で内容を伝えていました。
朝食
案内されたお部屋の障子を開けると、

広い和室にポツンと一人席3回目。

精進料理の朝食も、種類豊富でとてもおいしく完食しました。

チェックアウト
9時半のチェックアウトは混むかもと思い、9時ごろ荷物をまとめて事務所に行くと、クレカ払いでスムーズにチェックアウト完了。
宿泊の記念にと、檜(ひのき)でできたお箸をいただきました。
荷物を預かってもらってお昼ごろまでもう少しお寺を巡りたいと思います。

まとめ
日本人なら一度は試してみたい高野山宿坊体験。お寺がいろいろありすぎて迷いますが、それも楽しみながらぜひ行ってみてください。普段とは全然ちがった日本の姿を発見でき、清々しい気分になれますよ。
私も紅葉の頃か寒くなってからもう一度訪ねたいと思っています。
それではみなさん、よい旅を!

